保険の業界用語として「P免」という言葉があります。
これはP(premium=保険料)の払い込み免除のことで、一定の状態となった人は保険料の払い込みが免除されることを意味します。
P免は重い病気になったり、重い障害を負ったときに、契約者の負担を減らすためのものです。
そう考えるとP免はありがたい仕組みなのですが、すべての保険についているわけではありません。
一般的にP免は「払い込み免除特約」と呼ばれており、その名の通り主契約ではなく特約として、オプション加入するのが一般的となっています。
つまり、保険料が高いか安いかは、P免まで含めて考えた方が良いかもしれません。
P免の種類
P免の種類は保険会社によって異なります。
大きく分けると「保険会社独自の基準によるもの」と「公的基準によるもの」の2種類です。
・保険会社所定の障害状態
保険会社規定の障害状態に該当すればP免となります。
・身体障害者手帳
所定の等級で身体障害者手帳が発行された場合にP免となります。
・障害年金
障害年金1~2級の受給に該当した場合P免となります。
・三大疾病の状態
三大疾病(ガン・心筋梗塞・脳卒中)を患い、かつ所定の状態(後遺症など)に該当した場合P免となります。
・公的介護状態
公的介護(保険会社により1~4)に該当した場合、P免となります。
P免が必要ない場合とは?
P免が特約としてついている以上、P免をつけるかを契約者は選択できます。
基本的に、P免をつけておいた方が安心なのは言うまでもありませんが、あえてP免をつけない選択もありです。
・保険料が高いけど保障が欲しい
良い保障をつけて、保険料を抑えたいときにP免にしないことがあります。
保険料をとるか保障をとるかは考え方次第なので、P免にするときとしないときで保険料がどれくらい違うのか確認しておきましょう。
・保険料を先払いしている
保険料を安くするため、全額先払いしている場合、保険料免除が必要ないという考え方があります。
・他の保障が充実している
他の保障で重度障害状態などに備えている場合、P免をつけなくても他の保障から支払いができるから必要ないという場合もあります。
例えば、三大疾病やガン保険、就労不能保険に入っている場合、P免の状態になったら支払い要件に該当することがあります。