「生命保険を選ぶのが難しい」のは当たり前です。
保険を「これから何が起こるのか?」未来にスポットを当てて考えてはいけません。
入院するかも、がんになるかも、色々な考えが堂々巡りして「全部あった方が安心では?」と思うからです。
保険の種類と選び方
保険選びが決まらない理由は、保険の仕組みのわかりづらさと複雑さにあります。
<保険の種類>
・生命保険(死亡保険)
・医療保険
・がん保険
・介護保険
<保険の特約>
・定期特約
・家族収入保障特約
・三大疾病給付特約
・がん診断給付特約
・先進医療特約
保険の種類や特約が多いことで、保険選びがさらに難航します。
この限りない保険という海原で「何を選べばいいのか?」悩んだときは思い出して下さい。
そもそも「保障は手厚い方がいい」に決まっていますので、たくさんの保障があった方が安心感があって当たり前です。
だけど、たくさんの保障をつけることは、それだけ生活コストが増えることと同じです。
保険を選ぶということは、将来を予想して保障を手厚くするものではありません。
将来のことを考えるほど、保険を決めることなんてできません。
「じゃあどうやって考えるの?」かというと、そもそも保険の役割を考えるところからスタートしましょう。
✅国の社会保障制度から足りない部分を埋める。
・医療費負担
・高額療養費
・老齢年金
・遺族年金
・障害年金
日本の社会保障だけでも、これだけの保障があります。
そもそも保険の役割とは、国の社会保障の足りない部分を穴埋めすることです。
過剰な保障は安心感がありますが、人生におけるコストが増えるので、穴埋めを基本としてシンプルに考えることをおすすめします。
最初はシンプルなプランニングを基本に
保障はあればあるほど安心ですが、あれもこれもつけたらコストが増えてしまいます。
そこで、最初は社会保障の足りない部分を穴埋めするという根拠に基づいて、シンプルな内容で加入しておくのがおすすめです。
加入したあと「保障が足りないなぁ」と思ったら、追加加入すればいいだけなので、最初の保障は最低限度がちょうど良いかもしれません。
医療保険は入院給付金5000円のみ
医療保険は5000円入院給付金で十分です。
高額療養費制度を利用すれば、どれだけ医療費がかかっても、保険適用内なら月10万円程度となります。
つまり、入院給付金が5000円あれば月に15万円の保障があるため、医療費に困ることはないでしょう。
また、入院限度日数を60日程度の短期型が保険料が安くて人気となっていますが、長期入院対策なら120~200日まで保障するタイプを選んでおくと安心です。
<おすすめの医療保険>
・アフラック ちゃんとこたえる医療保険EVER
・オリックス生命 新CURE
死亡保障は終身200万円+家族収入保障特約
死亡保障は終身型の200万円に、家族収入保障特約(逓減定期保障)がおすすめです。
定期特約で大きな保障をつける人がいますが、これでは保険料が高くなってしまいます。
死亡保障の役割とは、基本的に死亡した家族の生活費を穴埋めすることです。
遺族年金に加えて、どれくらい収入保障があれば安心かをベースに考えた方が、理屈に合った保障を無駄なく受けることができます。
がん保険はがん診断給付金+入院給付金5000円
2人に1人がかかると言われているがんは「お金がかかる」特殊な病気です。
お金がかかる理由は色々ありますので、例を挙げてみましょう。
・保険適用外の治療や薬を試してみたい
・治療後も漢方や健康食品で健康管理をしたい
・長期入院や長期治療となる場合がある
・入院中は個室ですごしたいと思う患者が多い
・抗がん剤治療で髪の毛が抜けウィッグが必要
がんは命に関わる病気なので、患者が助かるために色々な治療法をしたいと思うのは当然です。
そして、今まさにがんの治療法が進歩しているので、様々な治療法を選択することができます。
その中には通常の保険適用外の治療法もあり、どこまででもお金をかけられます。
また、治療中のストレスを避けるために、個室を希望する人が多いです。
ナイーブな入院生活で、個室と大部屋では天国と地獄の差があると言われるほどです。
医療保険の入院給付金が5000円ある場合、がん保険にも入院給付金を5000円あれば、合わせて日額10000円を確保できるので、個室入院にも対応できるでしょう。
医療保険では入院日数に限度がありますが、がん保険の場合入院日数が無制限となるため、長期入院の時にも役に立つはずです。
<おすすめのがん保険>
・チューリッヒ
・楽天
・アクサダイレクト生命